こんにちは、臨です。
今回は前職のことを少しお話ししたいと思います。
広告業界で4年間働いた経験は、今振り返ってみると、私にとって本当に大事だった。
辞めてから気づきましたよ。失ってから気づく、元彼女の良さみたいな感じですね笑
当時はしんどいことも多く、体質の古さや理不尽な状況に苦しんだこともあったけれど
その経験が今の自分を支えてくれていると感じます。
今回は、厳しい環境で働くことのメリットについて、今だからこそわかる視点で振り返ってみたいと思います。
1. 厳しい環境が鍛えた「自ら動く力」
広告業界の体質と働き方
広告業界はまだまだ体質が古いのか、入社当初から残業は当たり前。
上司の立場も強く、新人の私たちは、皆さんが想像するいわゆるADさんのように奔走していました。
「仕事は自分で取りに行くもの。指示待ち人間にはなるな」
「プロジェクトにアサインされないのは、自分の売り込みが足りないから」
定時退社=暇で仕事がない、恥ずかしい、気まずい…
という空気が流れていました。誰も口には出さないけれど。
たとえ仕事がなくても、文句は言わず「まるで仕事をしているかのような雰囲気」を出すのも上手くなりました。
これはスキルじゃないけどね。
受け身にならず前に進む姿勢
この環境のおかげで、
私は自分の性格とは裏腹に、主体性を持ってプロジェクトに臨むようになりました。
仕事に慣れるまではひたすらミーティングに参加して議事録を取る、
何に使うかわからない資料を何度も繰り返し修正する日々。
その過程で、先輩ディレクターに付き従い、デザイナーやエンジニアとどう仕事しているのか?
ひたすら観察し、学ぶ姿勢が身につきました。
「受け身ではなく前に進む」という意識が、今の私を支える血肉となっています。
本来の性格は受け身なのに、受け身でいると落ち着かない。そんな自分になってしまいました。。
2. 工夫と忍耐力が身についた
地味な仕事もコツコツとこなす力
前職では、地味な運用系の仕事をコツコツと続けることが多かったです。
私は住宅メーカーのWEBページ制作を一年目の頃から始め、どちらかというと地味な仕事を担当していました。
後輩たちが「好きな仕事しかやりたくない」と華やかな仕事にばかり眼を向けるのを横目に。
そんな中でも、仕事として与えられたものをしっかりこなす姿勢が身につきました。
この経験が、どんな仕事にも前向きに取り組む力を与えてくれたと感じています。
前向きにはなれなくても、「仕事の内容で自分のテンションを上下させない」胆力が育ちました。
好きな仕事だけしなさいとか、世のビジネス書は時に無責任な甘言を吐きますが…
「やりたくないことでも最低限やり遂げられる人」にしか、最終的にやりたい仕事はこないと思っています。
ワガママを許してくれる環境を選び続けられるなら話は別だけど。
自分のやりたいことはしっかり持ちつつも、
与えられた役割はしっかりとこなす姿勢も持つことも重要だと思っています。
仕事を待つのではなく、自分で作る
先輩が仕事を振ってくれなくても、状況が悪くても、それを受け入れて
「どうやって乗り越えるか」を考えるしかない場面も多かったですね。
1年目で案件に入ると、自分で仕事を見つけるのも難しい。先輩も忙しくて、自分にタスクを振る時間がない。
2年目以降も、自分の案件が落ち着いているor案件にアサインされていない場合は純粋にタスクがない。
*営業などのルーティンが決まっている仕事と違って、代理店から仕事を受注している制作会社は
受注がなければマジで仕事がゼロになります。本当にやることがないのです。
この経験が、現在の私の忍耐力を鍛え、今でも状況に適応して工夫する力をくれたなと。
とにかく何か仕事はないか探す。見つからなければ聞く。
そして、それでも仕事がないのなら「仕事に関わるインプット」をしていればいいんです。
今、自分にできることを探す。それも私たちに与えられたタスクの一つです。
前職では、最近の広告事例を調べたり、過去の広告雑誌を読み漁って暇を少しでも何かの足しにしてましたよ。
他の人が仕事で成長してる間に何もしてないのはちょっと焦るし。暇なら何かしたい。
仕事が少ない状況に悪態をつく同期を見て、そんなことをここでぼやいてるわけです。。
3. 厳しい状況でのコミュニケーションスキル
言葉遣いや振る舞いに対する意識
厳しいからこそ、細かな言葉遣いや振る舞いに対する意識も敏感になりましたね。
私は、新卒入社後初めてついた先輩がかなり厳しい人でした。
典型的な広告業界プロデューサーの女性。
言葉も強いし、気分もその日によってコロコロ変わる。嵐のようなその人によって、社会人の洗礼を受けました。
漢字の変換ミスやメールの文面の間違いについて、即座に怒りのチャットが来る。
彼女のチャットに10分以内にリアクションしないと、鬼のように追いチャットが来るので通知に敏感になった。
執務室内に彼女の姿を見かけると、自然と背筋が伸びてしまう。大学までのたるんだ精神を一気に叩き直された感じです。
比較的ゆるりと仕事を始めていた他同期からは、「軍隊」と揶揄されてましたね。
今は、感謝しています。
どの会社でもやっていける社会人としての基礎的な振る舞い・言葉遣い、
体力的・精神的な厳しさへの耐性は、彼女の教育なしにはあり得なかった。
もう経験したくないけどね笑
自主的な学びとインプットの習慣
広告業界では、常に新しいツールや技術、広告の事例を学び続けることが求められました。
・エンジニア的側面:簡単なコーディング、ネットワーク知識、生成AI、AR、などの最新技術への知見…
・デザイナー的側面:UI/UX、簡単なデザインツール操作、最新デザインの引き出しの多さ…
・ディレクター的側面:企画、資料作成、進行、予算、広告事例の引き出しの多さ…
この3つを磨くことが求められていたので、正直きつかった。
どこか中途半端で、自分の足りなさに常に直面し続ける日々。
仕事以外の時間でも、最新の情報をインプットし続けることが当たり前の環境でした。
単純にこの領域の平均値が底上げされただけじゃなく、
引き出しの多さ、別の切り口から考える力、ユーザー視点で考える力…など
身についた力は数えきれません。
4. 若いうちからの責任とマネジメント
若手でありながらのマネジメント経験
とにかく人材の流動性が高くて、私が3~4年目にして若手をまとめる立場に立たざるをえなかった。
「もう◯年目なんだろ?」とまだまだ若手なのに、一人前を求められる。
下の年次の子たちのマネジメントとプロジェクトのマネジメント
両者の責任を担ってきた。
全うできたとは思わないけれど、その責任を背負ってきた自負はある。
この経験が、現職入社後に発揮できたリーダーシップやマネジメントスキルに繋がっている。
*発揮できたスキルについて、詳しくは以下の記事に書きました。
そう考えると転職って大事ですね。そのまま残っていたらきっと気づけなかったから。
ホウレンソウスキル
これは単純に仕事柄でした。
WEBディレクターとして、案件の進行管理やチームメンバーとの連絡を効率的に行うスキルが身につきました。
正しくわかりやすい文章で、すぐに連絡を返すのは基本のキ。
プラスアルファ、「これは今伝えるべき情報か?」「仕事を引き受けてもらうには?」「代理店を安心させられる書き方か?」
など行間を読み、行間で伝わる内容を常に考える。
案外軽視されがちなテキスト連絡について圧倒的試行回数をこなせました。
・相手が何を聞いているのか?
・自分が何を聞きたいのか?
・どう構成立ててまとめるか?
が割とスピーディにまとまるようになった気はしますね。これはかなりのアドバンテージ。
まとめ:ハードな20代前半は意外とあり
広告業界での厳しい環境や過酷な仕事を経験したことで、
転職後のホワイトな職場環境がどれだけありがたいかも実感しています。
厳しい環境のメリットをこれだけ書いてきたけど、戻りたいか?と聞かれると今は戻りたくない笑
でもね、
夜遅くまで企画資料に向かい続けた時間も、深夜にみんなでワイワイ夜食を食べた時間も、
公開前に朝までデバッグして朝日の中タクシーで帰った日も、
全部が今考えるとやばくて笑えるし、今後の困難に対しても「なんとかなるでしょ」という強さをくれる。
20代前半をハードに過ごせた経験は、間違いなく今後のキャリアに活きると思いますね。