こんにちは、臨です。
今日は、「広告業界→IT業界エンジニア職へ未経験転職」してからの約4ヶ月を振り返ってみます。
環境、業界、職種すべてをガラッと変えたことで、この4ヶ月は本当に目が回る勢いでした。
「エンジニア向いてないかも」と思う瞬間もありましたが、
転職時に固めた目標を胸になんとか踏ん張っています。
この経験が、少しでも読んでくれているあなたの手助けになればと思っています。
臨の経歴
大学卒業
↓
広告制作会社に入社
WEBディレクターとして
数年間プロジェクトの進行管理やプレゼンテーション、クライアント対応などに従事
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ソフトウェア業界エンジニア職
27歳の時に新しい挑戦としてIT業界への転職を決意。
新しい職場でのキャリアをスタートさせてから、すでに4ヶ月が経ちました。
【4月】 最初の壁 JavaScript
転職直後、最初に直面したのがJavaScript。
HTML/CSSまでは前職でほんの少し触れたことがあったのですが、JSで撃沈。
WEB上の教材を使っての学習でしたが、終始あたまに?が浮かんでいました。
「条件分岐?繰り返し?なにそれ?」
*わかる方にはわかると思いますが、基礎の基礎です。
挫折といえば挫折なのかも知れません。PC前で毎日頭抱えてましたからね。
「自分には無理かも」と思うこともありましたが、周囲のサポートを受けつつ、少しずつ前に進んでいくことで、この試練を乗り越えることができました。
【5・6月】C# オブジェクト指向
C#は本当に難しかったです。(今も難しいと感じてます)
正直、半泣きになりながら取り組んでいました。講義を受け、講師や同期に何度も質問し、確認問題を解き進めていく日々。
C#は完全にバックエンドの言語。
JavaScriptのように、条件分岐や繰り返し処理を書かなくてはいけないのですが、
何が起こっているのかが見えず、書いた内容がどう反映されるのかもわからない。
そして追い打ちをかける未知のワードの雨。
変数やプロパティ、インスタンスといった新しい用語が次々と出てきて、理解が追いつかず、ストレスが溜まりました。
正直、その瞬間には達成感も理解もなく、ただ問題に正解しただけで、これが何の役に立つのかもわからないまま進めていたのを覚えています。
【7月】WEBアプリのチーム制作
7月に入り、チームでのWEBアプリ開発研修が始まりました。
3~4人でチームを組み、HTML、CSS、C#を駆使してタスク管理ツールを作成するプロジェクト。
ウォーターフォールモデルを採用し、約1ヶ月で要件定義から設計、製造、テスト、発表まで進めていきます。
序盤は、前職のディレクター経験を活かし、リーダーとしてチームを引っ張りましたが、
内部設計に差し掛かると一気に壁にぶつかりました。
初めて耳にする専門用語や概念が次々と登場し、何をどう進めればいいのか全くわからない。
WEB周りに関わっていたので、少しはアドバンテージがあると思っていた自分がバカでした。
リーダーとして進めていたプロジェクトが、一気に行き詰まり、手も足も出ない状況。これまで経験したことのない大きな壁。
しかし、時間は待ってくれません。
チームメンバーと協力しながら、一歩ずつ進めていくしかない。
幸いにも、チームには少し技術に詳しいメンバーがいて、彼を中心に内部設計や製造を進め、
私は全体の進行や発表時の資料周りを主導し、「制作物をどう伝えるか?」に注力しました。
最終的に制作物はスケジュール通り完成し、クオリティ・プレゼンについても高い評価をもらえました。
WEBアプリ開発で難しかったこと
C#に加えてMVCモデルやASP.NET Coreといったフレームワークをゼロから学び、
実装しなければならなかったことです。MVCモデルの役割や使い方を覚えるだけでも苦戦し、頭を抱える毎日でした。
さらに、全てが初めての経験でありながら、開発期間はわずか1ヶ月。
新しい技術を習得しつつ、限られた時間で成果物を完成させる必要があり、プレッシャーは相当なものでした。
特にスケジュールの遅れには敏感になり、内部設計での遅れが精神的にも大きな負担となりました。
それでも、チームメンバーに恵まれたおかげで、プロジェクトは何とか進行しました。
自分が進行をリードしつつ、製造をまとめるメンバー、チームの雰囲気を和ませるメンバー、それぞれが自分の役割を果たし、チームとして機能しました。
自分についての気づきがあった
この研修を通じて、
全体を俯瞰してプロジェクトを進行する力、
成果物を効果的にプレゼンテーションする力が自分の強みであることを再確認しました。
一方で、わからないことに直面した際に冷静さを欠き、パニックになりやすい自分の弱さも痛感。
エンジニアとして基本的な「自分で調べて解決する力」もまだまだ不足していると感じました。
この1ヶ月は、自分の成長にとって非常に価値ある時間でした。何よりも、チームメンバーに感謝しています。
27歳になって、ここまで「むずかしい」「わからない」に追い込まれ
自分が試される時間を過ごせたことは、本当に貴重。
前職でそのまま仕事していたら、良くも悪くもマンネリ化した業務の中にいたはずです。
そう振り返ると少し怖いくらい。
エンジニアへの未経験転職のリアルな感想
エンジニアを目指すなら、会社に入れ
未経験からエンジニアを目指すなら、まずは会社に入るのが一番の近道だと思います。
ネットを見ていると、エンジニアスクールや独学でエンジニアになれるという広告が溢れていますが、
実際に学んでみて感じたのは、これは生半可な気持ちでは到底習得できないということです。
途中で挫折してしまう可能性が高い。
プログラミング言語自体が難しいというのもありますが、開発環境を自分で整えることも一つの壁です。
また、基本情報技術者試験で学ぶようなITの周辺知識も必要になってくるため…独学には限界がある。
会社に入ることで、否応なしに勉強し続けなければならない状況に自分を追い込む。
それでも、エンジニアとして成長するのは決して簡単なことではない….ので
会社のサポートを受けながら学んでいくことで、独学では乗り越えられない壁を越えることができると感じています。
「本当にエンジニアを目指すなら」会社に入るが一番です。
「本当に目指すなら」ですが。
どこでも活きる共通スキルがある
どの職場でも役立つ共通のスキルがあると、転職して改めて実感しました。
これまでWEBディレクターとして働く中で培ったスキルが、エンジニアとしての新たな挑戦でも生きていることに気づいたのです。転職して良かったと感じる点の一つです。
例えば、単純な事務処理能力や、メールや資料を作成するスキル。
これらは一見簡単そうに見えますが、実際には情報を整理し、それを効果的に資料化する能力が求められます。
また、コミュニケーションスキルの重要性も強く感じました。
目上の人に対して適切な言葉遣いや、メール・チャットツールでの文面。
特にルール化されていない不文律的。社会人としての基本的な部分です。
こうしたスキルは、正直、エンジニアとしてキャリアを始めていたら身につけられなかったかもしれない。
新卒で前職に入り、下積みを経験したことが、今大きな財産として価値を感じられている。
これからも、前職と現職を掛け算していきたいものです。
過去最高の「わからない」は成長?
この4ヶ月間は、自分の人生の中で過去最高に「わからない」という感情に直面した期間。
前職で4年間働いていると、仕事の流れがわかってきて、次第にルーティン化してしまう部分もあった。
そんな状況から一歩踏み出し、未知の領域に挑戦できた自分の勇気は褒めてあげたいですね。
この「わからない」という状況こそが、自分の伸びしろ。
日々「わからない」と向き合いながら進めてきた結果、
研修を終える頃には、研修前に取り組んでいたテストで100点を取ることができました。
客観的な評価としても、自分の成長を確認できた時は、かなりテンション上がりましたね。
多くの本でも語られていますが、人は新しいことに挑戦しなくなると少しずつ衰退してしまいます。
一方で、常に新しいことに挑戦し続けることで、内面的な豊かさが増し、自分の中に新たなものが循環していく感覚がある。
毎日が新鮮で、同じ時間が繰り返されることがない「わからない」という感情には、達成感と充実感が詰まっているのだと強く実感しました。
今後の展望と目指す姿
正直なところ、エンジニアとしての将来の展望はまだ見えてないですね。
もともとの目標に向かって進み続けるつもりです。
元はクリエイティブな世界で、ものづくりに携わる人々の隣にいたものの、実際にどのように作られているのか詳しくは知らなかった。
だからこそ、エンジニアとして要件定義、設計、製造、テストといったものづくりの基礎をしっかりと学びたいと思っています。
そして、どんなプロジェクトでも、エンジニアは欠かせない存在。
将来的に自分がエンジニアとして仕事を続けるかどうかに関わらず、エンジニアがどのように仕事を進めているのかを理解することは、
プロジェクトマネジメントする上で非常に重要だと感じています。
自分が専門領域を持ったエンジニアになるのか、エンジニアをマネジメントしてプロジェクトをリードする存在になるのか、それとも全く別の道を進むのかはまだ分かりません。
ただ、今はエンジニアとしての知識を深め、ものづくりの基礎をしっかり身につけたいという根本的な目標があります。
転職当初に抱えていた不安を払拭できるような自分になるために、今後も努力を続けたいと思っています。そ
のためには、苦手意識のあるコーディングにももっと積極的に取り組んでいかないと…頑張ります。