「仕事辞めたい」とみんなの前で言う人ほど全然やめない。
あるあるみたいになりましたが、現実こういう人多いと思います。辞めたいけれど、決断するのはちょっと怖い。
そんな新卒1〜3年目くらいの方々に向けて、僕が辞める前に思っていたことと実際、転職後に分かったこと4つ。みなさんの「辞めたい」が心の中のモヤモヤではなく、リアルな決断として人生を動かしていけますように。そんな気持ちで書きました。
ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
1. 勤続年数3年は、好印象
「3年とか関係ないから転職した方がいいよ」派と「とりあえず3年は最初の会社で勤めるべき」派とが日夜しのぎを削っている昨今。僕はどちら派でもないけれど、3年以上働いたことは良い印象につながるのだと、面接を通して肌で感じました。
まあ当然の話ではある。「御社に入社したいです!」と熱弁している目の前の志願者が前職を1ヶ月で退職していたとしたら、面接官だって不安に感じる。採用した人がすぐ辞めたら、人事なら自分の評価に響くだろうし、部署の上司なら教育が無駄になってしまうから。
それだけじゃない。採用を最終的に決めるのはだからという理由もある。
昨今、転職自体にはかなり肯定的で、どんどん辞めてキャリアアップを推進する風潮はある。ただし、採用を決めるのは、社長や役員、部門の責任者。つまり、バブル前後を社会人として生きてきた人たちだ。
当時は「一つの会社で勤め上げる」ことが普通で、結婚して、子供を産んで、家を買って…というフローこそ黄金ルートだ!という風潮だった。そういう社会を生きてきた。僕たちとは、過ごした環境が全く違う。
だからこそ、採用権をもつ大人が潜在的に3年派なのはしかたがない。両親が「3年はつづけなさいよ」とアドバイスするのは、実は正しいのだ。両親と同世代の権力者と同じ考え方な場合が多いからね。
もちろん、やむを得ない場合もあるけれど、反抗せずに従ってみるのもあり。
2. 「他の会社で通用しない」は嘘
パワハラを恐れない方々が、辞めたい若者によく言うセリフ1位。「今辞めても、他の会社で通用しないよ」論。20代前半の方々に伝えたい。これは嘘。社会全体はそこまでシビアにできてない。(27歳談)
ここまでの叱責を受け止めて、日々劣悪な環境で仕事できているあなたなら、確実に他の環境でもやっていける。今より合う会社は必ず見つかる。
信じられないくらいホワイト、クリーンな会社はたくさんある。僕は、今それを実感している。有休を取らなかったり、残業をつけずに働いていたりするとペナルティ。暴言を言ったり、部下にキレている先輩なんて見たことない。そんな環境あるんだ…といまだに疑念があるくらい。
そんな環境はあります。ただ、気をつけて欲しいのは、入社できるか?です。前職でやってきたこと、今転職を決めた理由、これからどうなりたくて御社を志望しているか。これを違和感なく説明できるようにしてください。「どこでもいいから入れてください」精神だと、「誰でもいいから来てください」精神の会社に入ることになっちゃうからね。
3. 「最悪、転職してやるか」精神が身に付く
「辞めたい…」と思いつつ、辞めて大丈夫なのか?別の会社でもやっていけるのか?そんな不安はあると思います。僕もそうでした。
ただ、辞めた今、確実に言えるのは「ある程度どこでもやっていけるだろう」という自信がつきました。自分で退職を決めて、自分で次の職場を決めて、採用されたから。自分で道を選択したんだという自信ですね。この手で、人生のレールを切り替えた感触が残ってる。
前職で中途入社してきた先輩や、今の会社で出会った中途入社仲間、彼らに共通していることがあります。みんな、自分の確固たるこだわりがあって、それに合わせて会社を選んでいる。「自分の人生をもっと良くしたい!」という気持ちがあるんですよね。
このメンタルがあると、今後も「まあ、最悪やめたらええやろ」と乗り越えていける。もちろん、今でも不安はあるけど、転職前より確実に強くなってる。
4. 「辞めない」という選択をしていた。
僕は、決して転職を勧めたいわけじゃない。これは本当。
大転職時代なんて打ち出して、とにかく人を右から左へ移動させてマージンを稼ぐエージェントにも言いたいことはたくさんある。「そろそろもう一度転職どうですか?」と言わんばかりに、僕のメールボックスにメールが来ていた。節操がない。エージェントについてもいつかしっかり話したい。
だから、エージェントを使うかどうかは自己判断で。企業へ直接応募しなさい!派の方もいるのでね。
ではなぜ、僕が「辞めること」について、強く訴えているのか? それは、「辞めたい」が口癖になり、飲みに行けば会社の悪口ばかり言う同僚たちが、一向に行動に移さない状況に違和感を覚えたからです。
辞めたいのに辞めないのは、嫌いな会社で働く決断をしているのと同じ。僕自身少し遅かったと後悔しているくらい。
でも、周囲に愚痴をこぼさずに、辞めると決めたらサッと辞める背中を後輩に見せられただけでいい。そう思って、少しだけ無駄にしてしまった時間に意味を見出してます。
こんなもんです。今回は、新卒入社〜3年目くらいの皆さんに向けて書きました。